【平成29年9月】 みんなちがって みんないい 9月 |
『みんなちがって みんないい』 私と小鳥と鈴と 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面(じべた)を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴は私のように、 たくさんの唄(うた)は知らないよ。 鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい。 九月は運動会の月です。きららドームで走る我が子の姿も楽しみですが、反面「お友達と一緒に出来るだろうか?」と心配したり、他の子と比べて自信をなくしたり、羨ましく感じたりすることもしばしばです。こんな時、この金子みすゞさんの詩を想い出してください。鈴も小鳥も私も、違っているから素晴らしいのだ。それぞれ違うからこそ美しい。人には個性があるから、すばらしい。 だから、できなくてもいい、努力しなくてもいいのではありません。この詩からは、鈴も小鳥も私も、自分の出来ることを精一杯がんばっている姿が伺われます。子どもたちはそれぞれの目標に向かって、「お友達と一緒に」「速く」「美しく」「お家の人に見てほしい」という思いで、一人一人が精一杯がんばる姿が素晴らしいのです。もっと言えば、違った者同士が、お互いに「すばらしいね」と褒め合えることが、さやま保育園の目指す運動会であると思います。 保育者も指導に夢中になり、みんながきれいにそろうことばかりに目が行き、一人ひとりの子どもに寄り添う心を忘れてしまいがちになります。子どもも、保護者も、保育者も、今月は「みんなちがって、みんないい」を心に置いて、お互いに褒め称えられる毎日にしたいことです。保育園の運動会はもう始まっています。本番だけでなく、練習の積み重ねが運動会の行事です。 |