さやま保育園

月のことば

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【平成29年1月】
伝統の文化を五感で感じてほしい
『伝統の文化を五感で感じてほしい』 
 
 今年も残すところわずかとなりました。一年間大変お世話になりました。保育園も、年末年始だけは六日間お休みをいただきます。子どもたちは、お家の方や、日頃会わないお祖父さんお祖母さんや親戚の方と過ごしたり、年末年始ならではの貴重な体験もできることと思います。日本のお正月ならではの様々な伝統を、ご家族でお楽しみください。

 保育園では、前園長が制作した「佛の子供いろはかるた」を用いて、一月十日に三歳以上児みんなで「かるた会」をする予定にしています。何度も楽しく遊ぶことによって、文字や言葉や数を自然に覚えたり、豊かな心を育てる読み札を、全部暗記してしまうほどになります。子どもたちのお父さんお母さんでも、保育園の時、またはルンビニ学校などで、しんらんさまや仏の子どものかるたをした経験のある方もいらっしゃると思います。「今でもかるたの言葉を覚えていますよ」と話してくださる方がよくあります。もうすでに練習されている家庭もあると思いますが、お正月の風物詩の一つとして、ご家族みんなで遊んでみてください。

一月十六日には御正忌報恩講で、年長年中はお寺参りをします。御正忌報恩講とは、昔から「ほおんこう」とか「ほんこさん」とか「おとりこし」と言って、お寺や家庭でしんらんさまのご法事をお勤めすることです。しんらんさまのご苦労を偲び、そのご恩に「ありがとう」と感謝する行事です。今年は七五五回忌のご法事になりますが、こんなに続いてきた事が素晴らしいことですね。お寺では年間で一番大切にお勤めされる法要です。本堂のお荘厳(しようごん)(内(ない)陣(じん)のお供えやお飾りやお花)やお経の勤め方もいつもとは違いますし、三日間六法座お勤めされます。しんらんさまいろはかるたにも、『たいせつに おつとめしよう ほうおんこう』とあります。
 子どもたちはお寺まで歩いて行き、子どもの法座にお参りさせていただき、大人の方と同じお斎(とき)(ご法事の時にいただく精進料理)につかせていただきます。精進料理ですからお肉やお魚は使われず昆布だけで出汁を取った、「けんちょう・粕汁・酢の物・ご飯」という質素なものですが、黒の塗り椀で一人ずつに出されます。地元の畑で作られた大根やにんじん、そして酒粕・味噌で朝早くから、地元の方が作って下さっています。教證寺で何百年も続いてきた伝統の味です。
 
 日本は仏教国でありながらなかなか子どもがご法事にお参りする機会がありません。また格式張った行事に子どもを参加させることは家庭では遠慮がちでしょう。しかし、子どもだからこそ、こんな伝統のある行事に、五感をはたらかせて経験してほしいという思いで、子どもが参加できるように計画しています。また、地域のみなさんも子どもたちが来てお参りすることを心待ちにして下さっています。保護者の方もご一緒にお参りされてもいいですよ。寒い中ですが、子どもたちもしんらんさまのご苦労を思いながら、お友だちと励まし合いお寺まで歩いて行きます。五月のお寺参りより、どの子も歩く力がついてきました。
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