さやま保育園

月のことば

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【平成29年2月】
生きる力を育む保育 2月
『生きる力を育む保育』 
 
 いよいよ今年度最後の行事、発表会となりました。三歳以下児の午前の部は、ステージも観客席も『えがおいっぱい』の発表会。四・五歳児の午後の部はお友だちと『こころをひとつに』して精一杯表現します。どのクラスも一年間の子どもたちの成長が見られることでしょう。当日だけでなく、練習から温かく見守っていただき、我が子だけでなくお友だちのがんばりも応援いただけると有り難いです。

 先日ある保育士からこんな報告がありました。
 「朝、外遊びが終わって、きぐみのAちゃんが二階で手を洗っていました。洗い終わって振り返った瞬間、階段を上ってきた同じきぐみのBちゃんの顔に手が触れ、弾みに倒れて尻もちをついてしまいました。『痛い!』という声とともに、目から涙があふれそうでした。そこにきぐみのCちゃんが駆けより、Bちゃんの顔をのぞき込み『だいじょうぶ?どこが痛い?』とたずねています。まるで担任の先生みたいでした。Aちゃんも最初は呆然としていましたが、『ごめんね!Bちゃん。』と駆けよりました。あふれそうな涙を手でぬぐいながら、『Aちゃん、だいじょうぶ。Cちゃん、ありがとう。』と、一人で立ち上がり、AちゃんとBちゃんは、手をつないで保育室に入っていきました。こんな時、先生の力を借りなくても、子どもたちだけで解決できるんだと感心しました。さくら・もも・うさぎ組の子どもたちもたくさん様子を見ていました。きぐみになったら私たちもあんなお兄さん・お姉さんになりたいなあという思いで‥‥(Bちゃんのけがは担任の先生に確かめていただき大丈夫でした)」 
 こんな出来事は、保育園のあちこちで見られます。砂場で遊んでいても、スコップの取り合いになったとき、きぐみさんが「順番につかうんよ」と優しく教えてくれたことがありました。トイレも先に譲ってくれたり、自分の使ってないスリッパでも、そろえてくれました。‥‥あちらこちらで、きぐみさんの成長した姿が見られ、その姿が、周りの小さい子どもたちを育ててくれています。保育園ならではの、有り難い出来事です。お友だちとの様々な関わりを経験したことで、相手の気持ちに寄り添い、優しい気持ち・我慢する気持ちで、困難なことにもトラブルにも自分たちの力で解決しようとする、豊かに生きる力が育まれてきているのだと思います。
 卒園を前に、こんなきぐみさんの姿をみると、頼もしく、嬉しく思います。反面、私たち大人の姿に責任を感じます。それは、子どもたちはいつも、大人を信じ、その姿を真似ようとしているからです。

 きぐみさんだけでなく、どのクラスでも、どの子も、できなかったことができたり、がんばれたり、成長が多かった一年でした。クラスごとに、子どもたちのたくさんの成長をお話しさせていただくのが、懇談会と説明会です。またひとつ大きくなる来年度に向けて、保護者の方と同じ方向を向いて子育てできるよう精進させていただきたいと思います。
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