さやま保育園

月のことば

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【平成28年5月】
降誕(ごうたん)会(え) お寺参り 5月
『降誕(ごうたん)会(え) お寺参り』

 入園式から一ヶ月が過ぎ、集団生活が初めての新しいお友だちも少しずつ保育園に慣れてきました。天気がいい日はどのクラスも、保育園の周りをお散歩に出かけるのが楽しみです。
 5月は、気候もよく足を伸ばし、年長年中児(ほし・つき・あか)は毎年、『降誕会お寺参り』という目的で小遠足に出かけます。お寺までの距離は、子どもたちの速さで1時間、保育園児にとってはちょっぴり過酷な道のりです。しかし、ほし組つき組のお兄さんお姉さんが、一つ年下の赤組さんの手を引いて歩きます。途中でくじけそうになっても、お家の方と一緒だったら抱っこしてほしくとも、みんなお友だちと最後までがんばります。出会った方にあいさつしたり、草花を見たり、虫を探したり、電車に手を振ったり、踏切の渡り方を学んだり、・・・・・子ども達の興味はたくさんで、そのペースで歩くので、時間もかかるのですが、そんな時間を保育園では大切にしています。お寺では、初めての給食弁当も待っているし、また、賀宝の里(近くの特別養護老人ホーム)のおじいさんおばあさんから、窓越しに手を振っての応援もありますからますます張り切ります。 
 さて、「降誕(ごうたん)会(え)」とは、浄(じよう)土(ど)真(しん)宗(しゆう)を開かれた親(しん)鸞(らん)聖人(しようにん)が誕生されたことをお祝いする行事です。ちなみに、4月8日の花まつりは、仏教を説かれたお釈(しや)迦(か)様(さま)が誕生されたことをお祝いする行事で、保育園では、花御堂のお釈迦様に甘茶をかけてお参りしました。
 昔から各家庭では家の中心にお仏壇を据え、仏様に見守られた感謝の日暮らしをしてきました。保育園でも、仏様は「いつでも、どこでも、私のそばにいて、私たちに、さまざまなことを教えてくださり、『こころ豊かに大きく成長して下さい』と願っていてくださいます」、この仏様の大きな願いのもと、日々の保育を実践しています。例えば、「もったいない」「有(あ)り難(がた)い」「お陰(かげ)さま」といったこころは、日本に仏教が伝来してから長い時間かけ、仏教の考え方を背景に受け継がれてきた大切なこころです。行事や日々の保育の中に、その保育環境の中に、このようなこころを織り込み、このこころを自然に子どもたちに伝えていくことだと思います。さやま保育園では、仏様のこころで、仏様のまなざしで保育できるよう日々研鑽しています。
「降誕会お寺参り」では、「しんらんさま、私たちに仏様のお話を伝えてくださってありがとうございます。」の気持ちでお参りし、園長先生から仏様のお話を聴(き)きます。毎年、賀宝の里のみなさんも、職員の皆さんと一緒にお参りいただき、ふれあいの場になっています。 浄土真宗のお寺は、権力のあった武士や貴族が建てたものではなく、門信徒の方々が、仏様のお話を聴(き)くために、みんなで建てられたみんなのためのお寺です。お家の方もお時間があれば一緒に参加ください。またお寺で仏様のお話をお聴かせいただくときは「お布施」インドの言葉で施すことを意味しますが、 感謝の気持ちでお心ばかりを包ませていただくことが慣習です。お供えをいただいて帰ることがありますが、それはお下がりと申します。
5月はふれあい運動会やバス遠足等以上児の親子行事が続きます。忙しい中だとは存じますが、ぜひお子さんとしっかり触れ合って楽しんでいただきたい事です。
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